その3 パビリオン道一直線



大阪万博で初めて知った言葉に「パビリオン」があります。
語源はラテン語の「パビリオ」でテントの意味があるそうです。

私が体験した「大阪万博」以外の博覧会、「科学万博、つくば’85」、
「大阪花と緑の博覧会’90」の二つの博覧会のパビリオン一覧を見てみると、
ちょっと、面白いものが見えてくるようです。

「科学万博、つくば’85」のパビリオンを見てみると・・・

TDK、NEC、富士通、ダイエー、UCCがパビリオンを出展。

1985年ですから、1970年の万博以降に伸びた企業が
出展していることがわかります。

UCCが、初めて缶入りミルクコーヒーを作ったのが
大阪万博の前年の1969年、
それまでも缶入りコーヒーは作られていたのですが、
販路を開拓したと言う点では、
UCCが大阪万博でブレークしたのがスタートとされているようです。

その、UCCが15年後には、出展企業になるとは、
時代の流れを感じさせます。

「大阪花と緑の博覧会’90」のパビリオンを見てみると・・・

出展企業名がパビリオンの前面に出ていないのが増えています。
「ジョイフルタイムアドベンチャー」(JT)、
「ふしぎな森の館」(松下電器)、
などなど・・・。

そこで、この3つの万博のパビリオンを見比べると・・・
「徒然 BAN PACK! テクノロジー/その2」で紹介した、
三菱未来館が同じ名前で、つくば博にも大阪花博にも出展されています。

大阪万博で国内パビリオン人気ナンバー1だったからでしょうか、
三菱グループ内では、「未来館」がお決まりになっているようですね。

2005年、愛知万博の開催が計画されています。

またもや、「三菱」は「未来館」で出展するのでしょうか。
21世紀の万博の「未来館」で、はたして22世紀の姿が見られるのか、
それとも「回帰」するのでしょうか。