3.SANYO MUSEUM

大阪府守口市、三洋電機(株)本社第1ビル横に、
三洋電機グループの歴史館「SANYO MUSEUM」があります。

 
近代的な建物でした。

この建物ロビーに、大阪万博当時「サンヨー館」に展示され、
大きな話題になった、人間洗濯機こと「ウルトラソニックバス」が展示されています。

 
 
 
この本体横の給湯パイプですが、万博当時の写真にはありません。
万博以降に展示用に追加改修された物なのか、
はたまた、この本体が万博での展示物そのものではない、
レプリカなのか量産タイプなのかは不明です。

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後日、「SANYO MUSEUM」の方へ電話をして、お話しを伺いました。

万博の時には、「ウルトラソニックバス」本体以外に、動力室を設けて、
床下から、給湯やエアを送っていたそうです。

推測ですが、万博終了後、どこかのホテルか何かに売却(貸し出し)した時に、
現地に万博同様の動力室を設けることが出来ずに、
設置場所に対応するために、本体にパイプを追加改造したのでは無いかとのこと。

この、お話しによりますと、改造はされていたものの、
「ウルトラソニックバス」本体は万博に展示されていた物と同じようです。

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さらに、知り合いの三洋電機(株)関係者の方に確認して頂きました。

「多少修復は施しているものの、大阪万博に出展された現物」とのこと。

大阪万博出展品であることが確認できました。
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2007/10/27
吹田市立博物館に開催中の特別展「07EXPO70 -わたしと万博-」で行われたトークショー、
「ウルトラソニックバス(人間洗濯機)誕生秘話」に於いて、貴重な証言を頂きました。

・ウルトラソニックバス、健康カプセル、フラワーキッチンは、万博用に予備も含めて
 各3台作成した。万博での好評を受けて、後にレプリカを作ったということは無い。
 そんなことをすると、コストがかかり過ぎる。万博前にまとめて、全部3台作った。

・ウルトラソニックバス、健康カプセル、フラワーキッチン、各1台は後にアルゼンチンで
 開催された健康博に出品され、そのまま現地にプレゼントした。残っていればアルゼンチンに
 あるはず。

・残り1台は廃棄され、現存するものは東北の大きな温泉施設に設置されていたものを
 三洋電機で引き取ってレストアしたものである。

従って。サンヨーミュージアムのウルトラソニックバスは、大阪万博当時のものに
間違い無いということです。

(元サンヨー館ウルトラソニックバス デザイナー 上田マナツ氏)

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会社の年表には、


1970年、「サンヨー館」出展のパネルが。

「広告・販促の歩み」では、万博関係が1枚のパネルに。


パビリオン関係だけではなく、あの“電気自転車”も。

展示室では、年代別に、当時の主力製品が展示されており、
ファミリーでもグループでも、懐かしい話で盛り上がることでしょう。

 
1970年代の展示では、ちゃんと「大阪万博開幕」ということで
「太陽の塔(テーマ館)」のパネルが飾ってありました。

年代別に、かなり多くの製品が展示されており、
ちょっと懐かしい、パソコンやワープロもあって、楽しい展示内容でした。

休館はお正月、ゴールデンウィーク、お盆で、基本的には土・日・祝も開館されています。
「開館スケジュール」は、ホームページで確認が出来ます。

【関連リンク】
『SANYO MUSEUM』
『ウルトラソニックバス』