5.大阪の“大阪万博”壱

その1.造幣博物館

日本の貨幣を造っている、「独立行政法人 造幣局」。
この造幣局内に「造幣博物館」があります。

 

造幣の歴史、貨幣製造のプロセス、東京、札幌、長野、各オリンピックのメダル、
昔の貨幣、世界の貨幣、文化勲章などが展示されています。



当然、日本で発行された全ての記念硬貨も展示されています。

 

これが大阪万博記念100円硬貨です。


造幣博物館は、大阪市北区天満の造幣局内。
開館時間は9:00〜16:30、土日祝、年末年始は休館です(臨時休館あり)。
無料ですので、一度見学されることをお勧めします。

【追記】

2009年4月、造幣博物館はリニューアルオープンしました。



 

【関連リンク】
『独立行政法人 造幣局』

その2.弁天埠頭

JR弁天町駅から少し歩くと、70年代まで九州、四国の海の玄関口だった、
「弁天埠頭」のフェリーターミナル跡があります。



「関西汽船」の方の建物の中は、現在も関西汽船の会社が入っています。
「加藤汽船」の法の建物の中は、若手アーティストのアトリエなどに貸し出されています。

そんな60〜70年代の雰囲気を残した建物の前にそれはあります。



大阪の交通を案内した、所謂「案内板」なのですが、
この「案内板」が、大阪万博への案内になっています。

 

北大阪急行「万博中央口駅」と阪急「万博西口駅」が記載されています。

36年間放置され続けた「案内板」。
いつ撤去されてもおかしくない代物です。

その3.大阪企業家ミュージアム

「大阪企業家ミュージアム」は大阪商工会議所が運営する、
大阪に縁のある企業家の来歴やエピソードを紹介する、一風変わったミュージアムです。

ここに少しだけ、大阪万博関係の展示がありました。

 

展示室第3ブロック、「豊かな時代の形成 〜復興から反映へ〜」、
「現代大阪の再生に力を尽くす」テーマパネルには、
東海道新幹線の開通などとともに、「大阪万博」のパネルが展示されていました。
大阪の歴史に、やはり万博は欠かせません。



同展示室「新しい暮らしと都市空間を創造する」テーマパネルには、
アメリカ館のパネルが。

 

これは、膜面構造物の開発に尽力された「太陽工業株式会社」の能村龍太郎氏の展示が
このコーナーにあるためです。



「EXPO 70 キャンバス構造物」という資料が展示されていましたが、
残念ながらガラスケースの中にあり、中を見ることは出来ませんでした。



展示資料には、万博会場の現地事務所の様子などもありました。



今回は開館5周年記念で入館無料、20時まで開館とのことで、
会社帰りに行って見ました。

館内はミュージアムというよりライブリラリといった佇まいで、
時間があれば、デジタルライブラリなどを楽しむことが出来ます。

関連サイト
『大阪企業家ミュージアム』
『太陽工業株式会社/日本万国博覧会における主な施工物件』

その4.万博電報電話局

万博開催時に情報の発信基地となった「万博電報電話局」。
現在もホテル阪急エキスポパークの隣に、地味ながらその姿を留めています。

 

以前は「西日本電信電話株式会社 万国博ビル」という表記があったのですが、
現在はNTTの表記のみで、建物の名称は付いていません。

普段から人気(ひとけ)が無い雰囲気でしたが、クーリングタワーが作動していたので、
内部はエアコンで温度がコントロールされている模様です。
多分、無人で自動交換機かサーバーあたりを設置している施設になっているような感じです。

 

万博当時、建物をライトアップしたであろう照明器具にエキスポマークが残っています。
周辺は全く整備されておらず、雑草が伸び放題です。

 

建物の入り口は完全に閉鎖されていましたが、
取っ手には鮮やかなエキスポマークが残っています。

 

「EXPO’70電気通信館出展記念植樹」の碑がありましたが、
碑が設置位置からずれており、肝心の植樹の樹がばっさり切られていました(泣)。

当時の面影を残している貴重な建物なのですが、
全く整備されていないのが残念です。

その5.大阪北浜・大林組

大阪・北浜、大手建築会社「大林組」は、大阪万博の建築に大きく携わった会社です。

a・チェコスロバキア館のオブジェ

チェコスロバキア館には、数々の現代芸術が展示されていました。

その中のひとつ、屋外に展示されていた石の彫刻「石と火」が、
「大林組本店ビル」の前に、設置されています。


 万博当時のチョコスロバキア館の前に設置されていました。

 
「大林組本店ビル」北側の土佐堀通沿いに、で〜んと置いてあります。

b・大林組歴史館

 

「チェコスロバキア館のオブジェ」の向かい側、クラシカルでおしゃれなビルは、
大林組の旧本店ビルです。

このビルの3階に「大林組歴史館」があります。
大阪万博の会場建設の記録「大林組と万国博」などのDVDを見ることが出来ます。

【関連リンク】
『大林組歴史館』