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その3 鉄道王国の威信をかけて



1970年当時、東日本方面から大阪万博に見物に来られた方は、
「新幹線」に乗るのが初めてという方も多かったようです。

正に、世界一のスピードを誇る新幹線。
高度成長期、鉄道王国日本を象徴する、ものの一つですが、
大阪万博では、日本館に次世代新幹線というべき、リニアモーターカーの
模型が展示されました。

リニアモーターカーは、ご存知の通り、車輪の無い列車。
線路から浮き上がって走る様子は、「未来の乗り物」そのもの。
しかも、時速500km/h、東京、大阪間が1時間。

現在、実現はされていないかと言うと・・・、

走ってます、山梨リニア実験線ですが。
1997年には、有人で、時速550km/hでの走行を実施。
今後は、トンネルの突入や、時速500km/hでの、すれ違い実験など、
実際の運用に関するテストが行われるとのことです。

ここで、東京、大阪間の鉄道による所用時間の歴史を紐解いてみると、

1958年 東海道本線、初の電車特急「こだま」、6時間50分
      (のちに6時間30分)
1964年 東海道新幹線開通、「ひかり」、4時間。
1965年 東海道新幹線、「ひかり」、3時間10分。
1985年 東海道新幹線、「ひかり」、2時間56分。
1990年 東海道新幹線、「のぞみ」、2時間30分。

となります。

大阪から東京への出張を考えた場合、この「3時間」の移動時間が、
「1時間」に短縮すると考えると・・・どうでしょうか。

東京での仕事が終わり、東京駅にホームに立つ。
ホームの売店で、駅弁と缶ビール購入。新幹線に乗りこむ。
上着を脱いで、シートに座る。ちょっと、シートを倒して、ネクタイを緩める。

前のテーブルを出して、出張報告書に書きこむ事項を、
忘れない間に、ちょっとノートにメモ。
新横浜を過ぎて、小田原、熱海あたり。街の灯も少なくなったころに、
缶ビールを一口。駅弁を開けて、お腹と心と満たす。

静岡までにはウトウト。一時間弱のまどろみ。
名古屋の手前あたりで目を覚ます。
闇の中、外を眺めながらぼーっとする。
そのうちに京都、大阪の明かりが見えてくる。
ちょっと、リフレッシュした頃、新大阪のホームに滑り込む。

この、体に染み込んだ帰阪のパターンが1時間になると・・・、
缶ビールを飲むほどリラックスも出来ずに、出張疲れを引きずったまま大阪に
帰り着くことになるのではないかと思います。

しかし、「東京1時間出張」も杞憂に終わるかも知れません。
リニアモーターカーの開発が進む反面、建設費の高騰、
土地取得の問題などから、秋田新幹線や山形新幹線の、
所謂、ミニ新幹線といわれる、
「せこい」新幹線が生まれた様に、リニアモーターカーの高度な技術の前に、
建設費、土地取得の問題が立ちはだかることは否定できません。

あの、金曜日の夜の下り新幹線の、「ダレた」雰囲気。
リニアモーターカーのスマートな車体には似合いませんよねえ、
サラリーマンの皆さん。


「リニアモーターカー」
実現度・・・・・★★☆☆☆
くつろぎ度・・・★☆☆☆☆
出張増加度・・・★★★★★

『関連サイト』 リニア中央新幹線 http://www.linear-chuo-exp-cpf.gr.jp/
『参考資料』  鉄道ファン 1998年3月号 (株)交友社